現役女子大生女将(おかみ)が切り盛りする、商店街の定食屋さんマンガ。
もはやこの字面だけで美味しそう。
作者:きくち正太さんの前作「おせん」は老舗超名店の女将が主人公だっただけに出てくる料理もハイクラスでしたが、本作は街の定食屋さんだけに、なかなかに庶民的で嬉しい。
初めの方こそ懐石料理テイストなハイエンド朝食の話でしたが、回を追うごとにナポリタン、オムライス、豚の角煮、鯖の味噌煮、と和食洋食どんどん庶民派になっていきます。
特に鯖味噌の回は参考になって。
長時間煮込まないでいいとか、最後のタレのとろみは煮詰めるんじゃなくて片栗粉でいいとか、かなり目から鱗でした。
ときおり載っかる料理のレシピはこんな感じ。
順序立てて進む調理手順の中にデフォルメされたキャラクターがちょこちょこ登場してコツとか伝授してくれる。なんとなく「クッキングパパ」っぽい。
作中の料理で使っている凝った材料とか調味料、大変そうな手順を実践しやすいように簡略化してくれてたりと、作る人の立場に立ってくれてるのが優しい。
切り方をイラストで解説してくれることもあって、地味にありがたし。
野菜ってどう切ったらいいかわからなくなるときあるよね。
ちょっとハードル高い気もするけど、これで豊かな食生活になるなら、休みの日にちょっと試しにやってみっかなって気持ちになりません?
現在(2018年9月)、8巻まで刊行。
Amazonで最初のほうが試し読みできます!