一人暮らしの冷蔵庫は、自炊しなくても大きいやつを買おう!

家電

一人暮らし開始時から即必要になる冷蔵庫。悩みがちな大きさをはじめ、買うとき選ぶときに考慮すべきポイントをまとめました。

大きさ(容量)は150〜200L


単身者用の冷蔵庫は一般的に50〜200L(リットル)の容量が目安とか言われていますが、こうして比べるとえらく差があります。ぜんぜん目安になってませんね。これは自炊する人としない人がいるから。

しかし自炊しない場合でも150〜200Lくらいのビッグサイズをおすすめします(部屋の設置スペースが許す限り)。なぜなら、一人暮らし向けの物件は戸建やマンションに比べて建物の断熱性が弱いから、冷蔵庫こそが唯一の保管場所なんです。

冷蔵庫は唯一の”冷暗所”

実家なら米や調味料は食品庫やシンクの下などで保管してましたよね? しかしアパートは、夏場なんかは冗談みたいに暑くなるので、冷蔵庫以外の冷暗所なんて存在しないのだ。
米には虫がつく、ジャガイモは即発芽し、ニンジンは溶ける。そういう悲劇を防ぐためにも冷蔵保存が推奨されます。なのでなんでも入れられる大きい冷蔵庫が必要になるのです。
 
あと自炊の強い味方であるカレーも、腐るの早いですよ。春先〜秋口までは1日放置するだけでカビが生えます。そんなとき、大きい冷蔵庫があれば鍋ごとしまえるので安心 & 楽チン。

単身者向け冷蔵庫って、小さい


家電屋さんで一人暮らし向けとして売られている冷蔵庫は100〜130Lくらいのものだけど、こうしてみると小さくないですか? 冷蔵はまだしも、冷凍庫はもうちょっと欲しいよねぇ。
夏場はアイス買いだめしときたいし、お弁当用の冷凍食品のストックとか、おかずも一度に多めに作って小分け冷凍保存したい。

そう考えると、やっぱり全体で150リットル以上の冷蔵庫がおすすめなんです。 

高さにも注意

でっかい冷蔵庫を買ったものの置けなかった、っていうのは切ない。
基本的にはキッチンに一般的な冷蔵庫のスペースが確保されていますが、

  • 壁の上の方が出っ張っている(ダクトスペースや上階の階段)
  • 冷蔵庫置き場の上に備え付けの棚がついてる

など、”一般的”に当てはまらない物件もあります。
住む予定の部屋について、冷蔵庫スペースの幅・奥行・高さはしっかり測っておきましょう。
 

例えばこの部屋。
オレンジの部分が冷蔵庫置き場ですが、あまり背の高いものを選ぶと照明のスイッチやインターホンが隠れてしまいます。幅と奥行きはみんな考えるけど、高さはけっこう忘れがちなんですよね。
 
 

扉の向きは部屋しだい

右開きと左開きがあります。
観音開きや両開き(左右どっちからでも開けられる)もありますが、一人暮らしで買うサイズの冷蔵庫では、上図のどちらかのはず。
 
これのどっちを選ぶかは、部屋によって、冷蔵庫の配置によって変わるので、適した方を。
基本的にはキッチン台の方、またはオープンスペースの方に向かって開いてくれないと困ります。壁側に開いても出し入れできない。
 

例えばこれらの部屋では、いずれも左開きが正解。
左の間取りで、居室側(下)に正面を向けて置きたい事情があるなら、右開きです。この向きを間違えると毎日がプチストレスなので、気をつけて選びましょう。
 

耐熱トップテーブルのものを。

耐熱トップテーブルとは、天板(冷蔵庫の上面)が耐熱仕様になっているもののこと。
 
一人暮らしの部屋にとって、冷蔵庫の上は逃したくない収納スペース。電子レンジ、オーブントースター、炊飯器あたりの置き場所になるのが定番ですね。

そういう事情があるので単身向けの冷蔵庫はほとんどがこの仕様になっていますが、たまーに天板の上にものを置いてはいけないやつがあります。収納事情的には冷蔵庫の上が使えないのはかなりの痛手なので、必ず「耐熱」と表示がある冷蔵庫を選びましょう。

霜取り機能は必須

何ヶ月かかけて、冷凍庫の内壁に蓄積する霜。ドライバーなどで削って落とすのが大変なんです。

いまどきの新機種ならこうした霜がつかない「霜取り機能」は標準装備のはず。だから冷凍庫の霜なんて言われてもピンとこない人も多いでしょう.

ただ万が一、霜取りがついてない製品に出会うかもしれない。だから「霜取り機能がないと、冷凍庫はこうなる」っていうことを、頭の片隅に入れておいてください。

もし中古で安い冷蔵庫を買うのであれば、この霜取りは特に気にしたいポイント。まぁ冷蔵庫の使用電力は新機種ほど下がっているので、1年、2年と使ったときの電気代の差額を考えると、新品の新機種を買うのが賢い選択と言えますけど。

逆に、気にしなくていいポイント

メーカー・ブランド

ぶっちゃけどこもそう変わりません。
CMでやっているような「切れちゃう冷凍」とかの最新テクノロジーは、一人暮らしで買うような冷蔵庫にはそもそも搭載されていない。メーカーが他者と差別化を図るための機能は、そもそも比較対象にならないのです。
よって、どこを選んでもスペックはほぼ似たり寄ったり。気にせずドアの開きの向きと見た目で決めちゃって良いのでは、と思います。

年間消費電力、年間電気代

目安の電気代はカタログに載ってるけど、設置場所や使い方によって上下するものです。
たとえば1階より暑い2階だったり、置き場所が日向だったり、ギュウギュウにものを詰めすぎて冷えづらかったり。そんなことで一気に消費電力は上がります。あくまで参考値なので、そこで比べるのは無駄かと。

気にしたいのであれば、省エネ評価(省エネ基準達成率)が高い製品を選んでみると、省電力でエコな製品を見つけられます。

みんなの冷蔵庫事情が面白い

マイク
マイク
いいのは見つかったかな?
もう一度言うけど、大きいは正義だよ。