クレカは一人暮らしの命綱です。(まじで)
自分で稼げる社会人になるまでクレジットカードは作らない、なんて人もいますが。はっきり言いましょう。学生のうちに1枚は作っておくべきです。
その理由を説明します。
1. クレカで買い物ができる仕組みを知ってる?
クレジットカードの「credit」は、直訳して「信用」です。
「この人なら使った分をきちんと稼いで遅滞なく返せるだろう」という信用。
その信用で支払いを後回しにできる、つまり借金して買い物をするのがクレジットカードの仕組み。
なので信用がない人は当然カードを発行してもらえないのですが、そもそも、その「信用」ってなんなのでしょうか。
それは「あいつは真面目だから友人からも先生も信用されてる」なんて程度のものではなく、「社会的信用」と呼ばれるもの。
2. 社会的信用というシビアな階級付け
「社会的信用」ってなんか重々しい言葉ですね。
学生のうち、親の庇護下にいるうちはなかなか意識しない概念ですが、社会に出てちょっとすると如実に現れてきます。
- 職業
- 勤め先の規模(従業員人数・経営年数など)
- 上場 or 非上場
- 勤続年数
- 転職回数
- 借金の履歴(借りて返した実績があるか)
などで「この人は信用に足る人間か(=ちゃんと稼げる人間か)」を判断され、ランク付けされるのです。
多様な判断基準があるため個人個人での格差もどんどん広がっていきます。同級生の間でも容赦なく。恐ろしいね。
恐ろしいのに、どうやったら社会的信用を得られるか、どうやったらそれを失うのか、社会的信用がないとどんなことが起こるのか、大人は具体的に教えてはくれません。
それはなぜか。
ちょっと前までの世の中は、順当に大学まで出れば順当に就職できて、それに伴って社会的信用が勝手についてくるものだったから。知らないうちに備わっている力だったので、あなたの両親を含め、それを意識する人があんまりいなかったのです。(家が自営業の人はシビアに感じていたかもしれませんが)
学校の先生も、「教員」という社会的信用の高い職種に属する人なので、信用がない状況がどういうものかそもそも分からないのです。
ところで面白いのが、
・借金の有無(借りて返した実績があるか)
のところ。
お金を借りることはよくないこと、と教育されてきた人も多いと思いますが、実は返せる範囲内ならお金は借りたほうがいいのです。
「自身の社会的信用で借りられる額のお金を借り、それをきちんと返済する。」これを繰り返すことにより、「主体性をもって経済活動に参加している、信用のおける人物である」という評価がつくのです。
これを信用情報の積み上げと言います。
逆に30代40代になってもクレジットカードを持ったことがない人は、いざ家のローンを組もうと思ったりしても否認されることが多くなります。返した実績がないからです。
3. 会社に就職できても、クレカを作れるわけじゃないよ
公務員や大企業に就職し、大きな借金とかがなければ問題なくクレカが作れるでしょう。むしろ銀行とかが「作りませんか?」って営業かけてくるでしょう。
では、小さな会社に就職した場合は?
ここが落とし穴。
自身に借金等がなくても、所属する会社の信用も見られてしまうんです。だって、その会社が倒産したら給料出ないじゃん?
なので例えば起業間もないベンチャーに入った人は、なかなかクレカの申請が通らない現実が待ってたりもします。
そもそも就職できなくてフリーターになってしまうかもしれないし、なんらかの借金を負う可能性だってあります。
例えば、有利子の奨学金を借りているとか、中小企業に入れたけど通勤のためにローン組んで車買ったとかね。
近年ではスマホも高価になり、それを分割で契約した場合も借金とみなされますよ。
何が言いたいかというと、先のことは分からないということ。
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4. 実は学生だからこそ作りやすい。
「学生」って身分は、ほとんどの場合信用があるんです。
学生はそこまでの大金は稼げないし、この先就職できる保証もない。つまり社会的信用はないんじゃない? って思うでしょ。
でも実際には、「保護者の庇護下にいる=最終的に肩代わりできる人間がいる」ということで信用され、比較的クレジットカードが作りやすいのです。
また、これから社会人になってたくさんお金を使ってくれるであろう人を早いうちから囲い込んでおきたい、という企業側の思惑もあります。
先のことは分からないけど、今、「学生」であることは明白。
ならば今できることは今やっておいたほうがいいと思いませんか。
5. 時間がある学生のうちに、じっくり調べて練習しよう。
学生は時間があります。
当人からすると「授業に試験にバイトにサークルに忙しいってーの」と思うかもしれませんが、社会人からしたら圧倒的に時間があります。
この先社会人として生きていくにあたって、これからの時代クレジットカードは避けられませんから、もちろん無駄金を使う必要はないけどカードとの上手な付き合い方を覚える意味でも、学生のうちに作って、多少の失敗も含め、使ってみる経験がとても大事です。
先月か先々月に使った分が今月引き落とされるっていう感覚はすぐには慣れないものですから。
ネットでクレカの良い使い方や悪い使い方の体験談を読むもよし、いろんなカードと付随サービスを比較検討してみるもよし。上手につかえばこれほど便利で頼もしいものはないです。
そうそう、卒業旅行で海外に行くのにも便利ですよ。海外は日本以上にカード社会だったりするのでどこでも使えるし、大金を両替する必要もないし、万一の時にも保険が効くし。
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6. 学生におすすめのクレジットカード
カードには様々な特典があるので迷ってしまいますが、空港のラウンジが使える、なんてのは学生にはとんと縁のないもの。それよりは普段使うお店でポイントが貯まりやすいものを選ぶのがベター。
圧倒的オススメは、やっぱり楽天カード
とにかくポイントの溜まり方と提携先のえげつない手広さ、作りやすさがずば抜けているんです。
- どこで使っても100円で1ポイント貯まる
→提携店舗なら100円で3ポイント還元、楽天市場でのネットショッピングならそれ以上も。 - 溜まったポイントの使い道が広い
→ポイントで払える提携先の店舗やサービスがかなり多く、ほぼ現金替わりに使えます。飲食店ならマックやミスドがポイントでの支払いに対応しています。 - 審査が比較的ゆるめ
→学生ならほぼ100%、新社会人でも正規雇用ならまず間違いなく作れるんじゃないかな。「気軽に」クレジットカード生活に突入できます。
ステータスのためのカードではなく、実用重視、というか実用に振り切ってます。
2018年4月には嬉しいことにビックカメラポイントと楽天ポイントが共通化。楽天ポイントを使ってビックカメラで買い物もできるし、ビックカメラポイントを楽天ポイントに変換することも可能。
電気を「楽天でんき」で払う手もあるし、最近だと携帯のキャリアにも参入し始めたので、そのあたりの支払いでもポイントが溜まる。
とにかく作って損することは1ミリもないので、他のカードを持つ予定があっても、合わせて作っておく価値があります。
提携先とかポイントの細かいとこは公式サイトを参照してください。
>>>[公式サイト]楽天カード入会でもれなく2000ptプレゼント
ついでに余談ですが、カード会社はほとんどの場合JCB、マスター、VISAから選ぶことになります。
- JCB →国内最強、海外ではイマイチ
- VISA →国内・海外ともにバランスよし、審査通りにくい傾向も
- マスター →国内では使えないところも。海外には強い。コストコに行きたいならこれ。
と、大雑把な傾向があります。VISAで作っとくと後々良いかもしれません。
最後に. 「リボ払い」にはご用心
「いくら使っても毎月の支払いは定額!」などという耳障りのいい文句で利用を勧めてきますが、リボ払いだけは絶対に使ってはいけません。それは泥沼への最初の一歩です。
使ってしまった人の体験談はちょっと検索すれば山ほど出て来ますがどれも悲惨です。毎月の払いの半分以上を手数料・利息とされるので、使った金額の何倍かのお金を数年、十数年単位で持って行かれてしまうのです。