内覧して気に入ったら、いよいよ申し込みです。
ここでは申し込み書・契約書の実物を例に、流れや気をつけたほうがいいことをまとめました。
「気に入った」と伝えて、申し込み。現況確認と交渉もこのタイミングで。
内覧して部屋が気にいったら、「この部屋にします」と不動産屋さんに伝えましょう。
その場で簡単な申し込み書を書く場合もあれば、不動産屋さんの店舗に戻って書く場合もありますので、物件にいるうちに気になる傷や汚れは極力写真に撮っておき、「初めからついていた傷ですよね」って、不動産屋さんと意思統一しておきましょう。
そうしないと借主責任にされて、敷金が戻ってこないなんて可能性もあります。
現況確認はこんなところに注意!
- コンロ周りの焦げ跡
- トイレ・風呂の照明カバーが電球の熱で傷んでる
- 雨の吹き込みで、窓枠や窓付近のフローリングにシミ、剥がれ、めくれ、カビなど
- 壁紙を貼り替えてなく、ちょっとした剥がれや画鋲・ネジなどの跡がある
- 収納用のフックやネジなどが後付けされている
など。
こんなふうに書面に残せたら一番良いです。
なお、修繕依頼や家賃交渉などをするならこのタイミングで。特に修繕については言うだけ言ってみるべき。貸す側も、借りてもらわないことには始まらないのでよほどの難題でなければ意外と対応してもらえます。
借りようとしたアパートのキッチンシンクが錆びてて、縁に穴が空いてた事があったなぁ。入居前に指摘したら新品のキッチンにしてくれたよ!
そのままじゃ手を切っちゃうわね。やるじゃない。
連帯保証人 or 賃貸保証会社
一般に、個人が部屋を借りる際には「連帯保証人」を立てる必要があります。
契約者本人が家賃を払えなくなった場合に、代わりに払ってくれる人のことで、別生計の家族や親族に頼むことが多いです。
しかし近年は家族事情も複雑だったりして保証人を立てられないケースも。そのため「賃貸保証会社」という機関を使う場合も増えています。賃貸保証会社とは、契約者が保証金を収めることで連帯保証人に代わる保証人になってくれる会社。
家賃一月分の20%〜100%の間で保証会社が設定した金額を払いますが、一例でいうと70,000円の家賃に対して初回(2年分)で4万円強でした。
使うためには勤め先・収入など一定の条件を満たして審査を受ける必要がありますが、クレジットカードなどよりはるかに通りやすいです。なお、この保証金というのは敷金と違い、戻ってくることはありませんよ。
連帯保証人を立てるか保証会社を使うかによって契約時に必要になる書類が変わってくるので、申し込み時にどちらか選択しなければなりません。事前に決めておきましょう。
賃貸契約時の持ち物(必要なもの)
申し込みのときに、記入が必要な箇所に印をつけた契約書類一式を渡されて、「書いてきてね、または郵送してね」っていうパターンが一番多いと思います。
合わせて契約に必要な持ち物のリストもくれると思います。忘れ物があったら、不動産屋さんも契約できなくて商売にならないから。そんなに心配いりません。
一般的に必要なもの(持ち物)
▼契約者本人の分
身分証明書 | 運転免許証とか保険証のコピー。申し込み時に現物があれば、不動産屋さんでコピーしてくれますよ。 |
住民票 | 現在の居住地のもの。3〜400円くらい発行手数料がかかります。役所に行くか、自治体によってはコンビニでも発行できたり、駅などに発行できる機械を置いてたりしますよ。 |
印鑑 | シャチハタ(インク付きのスタンプみたいなハンコ)はNG。百均のでいいので、朱肉をつけて押すタイプのが必要になります。 |
通帳・口座印 | 家賃を金融機関の口座引き落としにする場合は、通帳と登録印が必要です。 |
契約金 | 初期費用諸々を契約当日に支払うか、事前に振り込みます。 |
▼連帯保証人の分
収入証明 | 源泉徴収票や納税証明書など収入を証明する書類。なければ直近3ヵ月分くらいの給与明細などが求められます。 |
印鑑と印鑑証明書 | 印鑑証明書は「このハンコはこの人のものですよ」と自治体が証明する書類。役所で発行してもらいます。それに登録されている印鑑を合わせて持っていきます。 |
連帯保証人引受同意書 | 連帯保証人になりますよ、という同意書。保証人になる人が署名、捺印します。 |
持ち物リストの例:
契約日当日にすること
基本的には不動産屋さんに行って、対面でのやりとりになります。
内覧の時と同じように、「きちんとしてる印象」をあたえる服装で行きましょう。
まずは書類など持ち物の確認から始まり、問題なければ重要事項説明というやつがあります。
部屋の基本的な使い方(又貸ししない、ペットは飼わない、楽器はダメ、ストーブは火が出ないやつ、とかの物件ごとの禁則事項)、室内の破損時の対処、敷金の返還条件、などなど多岐に渡ります。
補修やエアコンの交換など対応してもらうことがあれば、ここで内容の確認があるはずよ
ひととおり聞いて、問題なければ書面にサインをしたり印鑑を押したりで契約完了となります。
サインしたからには全て同意したものとみなされますので、初めての契約時は、変な条件などつけられないように誰か信頼できる人と一緒に行けたら一番いいですね。
賃貸契約書の例:
これであなたの家(部屋)。おめでとう!
契約が全てが終わったら物件の鍵を受け取ります。または、清掃や補修・鍵交換が終わってから渡されることも。
後者の場合は日にちを決めて事前に受け取りにいくか、引越しの日に不動産屋さんに寄って受け取るか、となります。
ともあれ、これで晴れて”あなたの家”。
お疲れ様でした。
\次は電気・水道・ガス・ネット!/
ガスの開栓は入居日に立会い。事前連絡を忘れないこと。
ネットは当日から使えるように早めの準備を。
各種ライフラインについて気をつけたいこと、詳しくは下の記事にまとめました。